今では誰もが知る日本ハムファイターズの大谷翔平。
彼の入団直後で、もう少しでオープン戦が始まるころの話。
大谷翔平!!二刀流!!
そんなキャッチフレーズでテレビが特集を組みまくっていた。
「なんかこの人すごいらしいねぇ」
プロ野球にはあまり詳しくない私でもさすがに彼の名は聞き及んでいた。
「二刀流だもんね。
ピッチャーだけでなく、バッターとしてもすごいんでしょ。
そんなプロ野球選手って前代未聞だもんね」
私の発言に顔をしかめるカオル。
「はぁ?
『二刀流』ってそういう意味じゃないでしょ。
右利きでも左利きでも打てるバッターって意味でしょうが!」
どうやらカオルは何か勘違いをしているご様子。
「いやいや、違うってば。
右打ちも左打ちもできる。―つまり、両打ちは
『スイッチヒッター』っていう呼称がすでにあるから。
最近テレビで云ってる『二刀流』っていうのは、
ピッチャーやりながら、バッターとしても試合に出場し続けることであって、
それが最近話題になってるんだよ」
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「何言ってんの!!
それじゃ全然『二刀流』になってないじゃない!
『刀』って云ってるんだから、
『バット』を比喩してるに決まってるじゃん!
だから、『二刀流』=『両利き』でしょ!!
ピッチャーとバッターを両方やるだけなら、
そんなの全然『刀が二本』じゃないでしょ!!」
めんどくせえな。。。
そう思いたいなら、そう思っとけよ。。。。
ただ、その理屈だと、
『スイッチヒッター』はバットを2本持って打席に入るのかい?